赤ちゃんにおしゃぶりは本当に必要?メリット・デメリットを徹底解説!
赤ちゃんがおしゃぶりをしている姿ってとってもかわいらしいですよね。赤ちゃんの泣き止ませや寝かしつけに使えそうだけど、デメリットも多いという話もよく聞きます。
赤ちゃんにとっておしゃぶりは本当に必要なのでしょうか?
メリット・デメリットを詳細に解説していきます。
おしゃぶりとはどんなもの?
おしゃぶりとは赤ちゃんにしゃぶらせるための育児用品で、多くはゴムやプラスチック、シリコンでできています。おしゃぶりをしゃぶることで赤ちゃんはママのおっぱいを飲んでいるときのように落ち着くことができます。
ちなみにおしゃぶりの歴史はとても深く、布製のおしゃぶりは1500年代前半にはすでに使われていたんです!現在のような形のおしゃぶりはなんと1900年からあるんです。
昔から育児をサポートする便利なアイテムとして使われていたっていうことですね。
おしゃぶりのメリットは?
おしゃぶりはただかわいいだけではなくて、することによって数々のメリットがあります。
ぐずったときや泣き止ませに有効
おしゃぶりの最大のメリットはこれですね。赤ちゃんはママのおっぱいを飲んでいるときに似た安心感を得ることができるので、ぐずったときなどには気持ちを落ち着かせる効果があります。毎日忙しく過ごしているママにとっておしゃぶりをさせていれば泣き止んでくれる時間も増えるので、育児を助けてくれる便利なアイテムなんですね。
お出かけの際にぐずって泣き始めた赤ちゃんを泣き止ませるときに使ったりしている先輩ママさんも多いですね。
特に電車の中など公共性が高い場所では他人の目が気になりますので、できるだけ赤ちゃんには静かにしていてもらいたいものですからね。
寝かしつけに有効
指しゃぶりをしながら眠りに入る赤ちゃんも多いですが、おしゃぶりも同様の効果があるため寝かしつけに有効です。
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育児の悩みで常に上位に来るのが寝かしつけです。そんな寝かしつけの助けになる貴重なアイテムとも言えますね。
歯固めに役立つ
歯が生え始める時期に口の中がムズムズしたりするのを解消するために歯固めというアイテムがあります。噛むことでイライラなどを解消したりするものなのですが、おしゃぶりの種類によっては歯固めに役立つと言われているものもあります。
鼻呼吸ができるようになる
おしゃぶりをしていると必然的に口呼吸ができなくなりますので、自然に鼻呼吸をすることになります。
口呼吸になってしまうとデメリットしかなく、治す必要も出てきますのでそれを防ぐことができるのは良いことですね。
乳幼児突然死症候群のリスクが低くなる
乳幼児突然死症候群とはSIDSと呼ばれるもので、赤ちゃんが眠っている間に原因不明で突然亡くなってしまうというものです。
おしゃぶりをしていない赤ちゃんに比べておしゃぶりをしている赤ちゃんはこのリスクが低いと報告されています。
科学的な根拠もなく、完全に防げる訳ではありませんが、傾向としては実際にあるそうです。
おしゃぶりのデメリットは?
いいことばかりのように思えるおしゃぶりですが、デメリットもあると言われています。
歯並びが悪くなる
一番よく言われるデメリットがこれですね。出っ歯になりやすいとも言われています。特に2、3歳までおしゃぶりを使っていた場合や、サイズの合っていないおしゃぶりを使っていたりした場合に多く見られるようです。
歯並びが悪くなると結果的に虫歯にもなりやすくなってしまいます。
親子の触れ合いが減る
ぐずったり泣いてしまったりしたときにおしゃぶりをさせれば落ち着くのでついついすぐに使ってしまいがちなおしゃぶりですが、おしゃぶりを使うことで親子のコミュニケーションが少なくなるという弊害があります。
おしゃぶりがなければ抱っこをしてあやしたり色々な声がけをしたりしますからね。そういった触れ合いが減ってしまう可能性もおしゃぶりにはあります。
中耳炎になりやすい
おしゃぶりをしない赤ちゃんと比べて、おしゃぶりをする赤ちゃんの方が中耳炎になりやすいという傾向があります。
おしゃぶりを吸うことで鼻や喉に陰圧がかかることや、細菌に感染してしまうことで中耳炎の原因になるようです。
特に12ヶ月以上でおしゃぶりを使用している場合には中耳炎のリスクが高まるので注意しましょう。
衛生的に使う必要がある
おしゃぶりは口にくわえて使う育児用品のため、衛生的に扱う必要があります。
衛生面に気をつけていても口の中にカンジダ菌が感染して定着してしまう可能性は高いです。
できれば定期的に殺菌処理をしてあげたいものですが、商品によっては煮沸消毒ができないものなどもあります。
おしゃぶりを買う場合にはどのような殺菌方法をするのか、自分の生活スタイルを考えた上で購入するおしゃぶりを選びましょう。
やめさせづらい
メリットも多いおしゃぶりですが、いつまでもさせ続ける訳にもいきません。いつかはやめなくてはいけないのですが、心の安定剤ともなるおしゃぶりは癖になりやすく、やめさせるのは一苦労です。
今まではぐずったらおしゃぶりを与えて済んでいたものが、おしゃぶりがなければなかなか泣きやまないこともあります。おしゃぶりをしていたことで落ち着いていたのに、逆におしゃぶりができないことで情緒不安定になることもあります。
やめさせるのにはコツにいりますので、少しずつ慣れさせていってやめられるようにしましょう。
おしゃぶりの上手な使い方
おしゃぶりはデメリットも多く、使うことを躊躇してしまうパパママも多いですね。しかし正しい使い方をすればこんなに便利な育児アイテムはありません。
上手なおしゃぶりの使い方をマスターしましょう。
常に使わない
昼も夜もぐずったらおしゃぶり、泣いたらおしゃぶり、寝かしつけるときもおしゃぶりというように常に与えるような使い方は良くありません。
おしゃぶりなしでは泣き止まない、寝付けない子になってしまいます。それにいざやめさせようとしたときにも非常に苦労することになってしまいます。
おしゃぶりに頼り切りの育児ではなく、寝るときだけ使う、昼間は使わないなどとメリハリを持っておしゃぶりを使うようにしましょう。
月齢が低すぎる場合には使わない
新生児期はおしゃぶりを使うには早すぎる時期です。おしゃぶりには新生児期から対応と書いてあるものもありますが、あまり早い時期におしゃぶりを使うのはあまり良くありません。
その理由は母乳をうまく吸えなくなる可能性があるからです。母乳を飲むことにまだ慣れていない新生児はおしゃぶりを与えられることで乳頭混乱を起こしてしまう可能性があるんですね。
乳頭混乱とは母乳をおっぱいから飲むのを嫌がってしまうことで、ママの乳首よりも哺乳瓶の乳首やおしゃぶりの方が吸いやすいと赤ちゃんが感じてしまうことから起きてしまうことが多いです。
まだ母乳を飲むことに慣れていない新生児にはおしゃぶりを使わないようにしましょう。
おしゃぶりが嫌いな赤ちゃんもいる
全ての赤ちゃんがおしゃぶりを好んでする訳ではありません。口に入れてもペッと吐き出してしまう赤ちゃんも結構います。
そんな時は無理やりさせずに「この子はおしゃぶりが嫌いなんだな」と考えましょう。
おしゃぶりは必ず必要なものではありませんからさせなくても良いですし、少し期間を空けてから再チャレンジしてみたらくわえてくれたという先輩ママさんの声もありますよ。
また、哺乳瓶を使っている場合は同じメーカーのおしゃぶりを使うことで赤ちゃんも抵抗なく使えることがあるみたいですね。
おしゃぶりはいつまでにやめさせるべき?
ではおしゃぶりはいつごろまでにやめればいいのでしょうか?
その目安は子どもの乳歯が生えそろう時期である2歳から2歳半にかけての時期です。乳歯が生えそろってもおしゃぶりを続けていると前述した通り、歯並びが悪くなってしまう可能性があります。
歯並びが悪くなってしまうと噛み合わせも悪くなってしまうこともあり、それは虫歯の原因にもなります。そういった弊害があることを考えても2歳になったらおしゃぶりを少しづつやめられるように仕向けていくといいですね。
また3歳を越えてもおしゃぶりをしている子どもはやはり赤ちゃんっぽく見られてしまいます。
「もうお兄ちゃん、お姉ちゃんだからおしゃぶりはやめようね」などと声がけをしてやめさせるのも1つの方法ですね。
ちなみに日本小児科学会や日本小児歯科学会では言葉を覚え始める1歳過ぎになったら常用での使用は控えて、2歳半までにはやめさせるようにと推奨しています。
人気のおしゃぶり
おしゃぶりは正しい知識を持って赤ちゃんに使えば非常に便利な育児アイテムです。
おしゃぶりの形状は大きく分けて2つあります。1つは哺乳瓶の乳首のような丸い形をしたもの、もう1つは先端に角度がついたもので、これは歯並びに影響が出ないように考えられた作りになっています。
ここでは形状や素材にこだわらずに人気のおしゃぶりを紹介しますので、見てみて下さい。
ピジョン おしゃぶり
ピジョン おしゃぶり0ヶ月以上/S フラワー
値段も安く、信頼あるメーカーのピジョンですのでおしゃぶりの入門として購入するパパママも多いです。
S、M、Lの3サイズがあり、大きくなるごとにおしゃぶりの形状も少しづつ変わっていきます。
ピジョンの哺乳瓶を使っている赤ちゃんは抵抗なく使えるかもしれませんね。
ミッキーやミニー、車モチーフなど柄が選べるにも嬉しいですね。
チュチュベビー 出っ歯になりにくい 蓄光デンティスター
チュチュベビー 出っ歯になりにくい 蓄光デンティスター1 授乳期用(0ヶ月~6ヶ月頃) ドイツ製
ドイツの歯科医師が考案した出っ歯になりにくいおしゃぶりです。口の中に入れる部分の形状がよく考えられて作られていて、前歯や上あごに余計な圧力を与えないようになっています。
蓄光タイプになっているので暗いところでほのかに光ります。夜、くらいところでおしゃぶりが外れてしまってもすぐに見つけることができるので便利ですね。
6ヶ月から1歳ごろまでが使用期間の離乳期用のおしゃぶりもあります。
フィリップス AVENT Soothie Pacifier
Philips 2 Pack AVENT Soothie Pacifier, Green, 0-3 Months
顎の発達を助けるという触れ込みのおしゃぶりで、米国小児学会のガイドラインに準拠してつくられた病院でも使われているものです。
2つ入りのパックになっています。
Eco Baby おしゃぶり
Eco Baby(エコ ベビー社) おしゃぶり NATURSUTTEN ナチュアスッテン 歯科矯正型 M(6~12ヶ月)【EB10021】
天然ゴム100%で作られた歯並びに影響を与えづらい形のおしゃぶりです。
余分なパーツがなく、煮沸消毒可能なので丸ごと消毒できるのは嬉しいですね。
NUK おしゃぶり・ジーニアス(キャップ付き)
NUK おしゃぶり・ジーニアス(キャップ付き) S シリコーン オレンジ【ママの乳首を再現】OCNK0230101
授乳時のママの乳首の形状をイメージして作られたおしゃぶりです。ニップルは舌の動きを妨げないように柔らかく曲がりやすくなっていますし、よだれと空気を逃がすスリットを設けるなど良く考えて作られています。
また、エアーシステム機能というものがあり、空気が抜けることでおしゃぶりの柔らかさと形状を維持することができます。
値段以上の高機能おしゃぶりです。
コンビ teteo おしゃぶりキャップ付
コンビ Combi テテオ teteo おしゃぶりキャップ付 サイズ1 グリーン (0ヵ月~3ヵ月頃まで) 赤ちゃんのお口に合わせた形とサイズ
日本人の赤ちゃんの口の形に合わせて作られたおしゃぶりで3サイズあり、0ヶ月から18ヶ月まで対応しています。
分解して中まで洗えるので衛生的に使うことができます。煮沸・レンシレンジ・液薬による除菌に対応しているのも嬉しいポイントですね。
レック アンパンマン おしゃぶりセット
レック AN おしゃぶりセット ( アンパンマン ) M (月齢 3~6ヶ月)
アンパンマンモチーフのケースとストラップがセットになったおしゃぶりです。
付属のアンパンマンの顔をしたケースに入れて電子レンジで消毒することもできます。おでかけのときはバッグの取手にそのまま付けることができるので非常に便利ですしかわいいですよね。
日本製のシリコンを使ったニップルなので安心して使うことができます。
スマートスタート おしゃぶり消毒 スマートポッド
スマートスタート おしゃぶり消毒 スマートポッドR 電子レンジで60秒 そのまま収納ケースとして清潔に持ち運び/ブルー
おしゃぶりを常に清潔に保っておきたいと思うのはパパママとしては当然ですよね。このアイテムがあれば簡単におしゃぶりの消毒ができちゃいます。
おしゃぶりと一緒に少しの水を入れて電子レンジで1分チンするだけです。そのままおしゃぶりケースとして持ち運びができるのでとても便利に使うことができますね。
おしゃぶりを購入したら1つは持っておきたい優れものアイテムです。
まとめ
おしゃぶりのことを調べていると比較的デメリットが強調されているサイトなどが多く目につくため、購入や使用を躊躇してしまいがちです。しかし正しい使い方を身につけることで安心して安全に使うことができます。
数ある育児アイテムの中で最も買って良かったと思えるアイテムがおしゃぶりだったという先輩ママさんもいます。
一度使ったら必ず止めるのに苦労するというものでもありませんので、興味がある方はぜひ一度試してみて下さい。