赤ちゃんの指しゃぶりの原因・理由は?いつまで続くの?やめさせるには?
赤ちゃんの指しゃぶりは見ている分にはかわいらしい仕草で微笑ましいものですよね。
しかしずっと指しゃぶりをさせていていいのか、いつまで続くのか、悪影響はないのかなど気になることがあるのも事実ですね。
ここでは赤ちゃんの指しゃぶりに関して詳しく解説していきますね。
目次
赤ちゃんが指しゃぶりをする時期と理由は?
赤ちゃんが指しゃぶりをする原因の1つに吸啜反射(きゅうてつはんしゃ)というものがあります。
吸啜反射は生後すぐから1歳くらいまでに見られる原始反射の1つで、口に触れたものを無意識に加えて吸い付く動きのこと。
新生児期から見られる現象ですが、実は赤ちゃんがママのおなかにいた時期である妊娠24週くらいから始めている赤ちゃん(胎児)もいるんですよ。
この吸啜反射は自分の一番身近にある指をしゃぶることで母乳やミルクを飲む練習をしていると考えられていています。
吸啜反射による指しゃぶりは新生児期から生後4ヶ月くらいまでで、一番最初はたまたま口の近くに自分の手があって、それを口の中に入れるのが始まりです。
新生児期では特に、それが自分の指だとはまだわかっていません。
自分の指をしゃぶっているのに何をしゃぶっているのかよくわかっていないってちょっとかわいいですよね。
生後5ヶ月以降になると自分の手や指というのを自覚できるようになるので、意識的に手を持っていって指しゃぶりをするようになります。
この頃になると離乳食も始まり、乳歯も生え始めますので歯茎がムズムズしたりまさに歯がゆい感覚があるのでそれを解消しようと指しゃぶりをするようになります。
指しゃぶりの意味
新生児期から1歳くらいまでの指しゃぶりは赤ちゃんにとって、とても重要な役割を果たしています。
赤ちゃんが一番最初に発達するのは口や舌などの器官で、自分の指を舐めたり口の中に入れたり吸ったりして自分の指を認識するようになっていきます。
指しゃぶりを行うことで口の中に入れた自分の指の感触、吸い付く力の感触を学んでいくんですね。
これはある意味赤ちゃんにとって初めての学びであり初めての遊びです。
指しゃぶりをするのは赤ちゃんにとって正常な行動ですし、発達に欠かせない行動でもありますので無理やりやめさせるようなことはしないようにしましょう。
逆に吸啜反射が見られないという場合は検診の際に小児科の先生に相談するようにしましょう。
5ヶ月くらいになると指しゃぶりにはもう一つの意味が出てきます。
それは食事の準備です。
多くの赤ちゃんは5~6ヶ月くらいに離乳食を始めますが、赤ちゃんも指しゃぶりをすることで口の筋肉を付けて食事をする準備をしています。
指しゃぶりをする心理的な要因
新生児期から1歳くらいまでは基本的には吸啜反射と歯の生え始め時期のために指しゃぶりをすると考えられています。
その他にも眠気や不安、寂しさなどの心理的な要因から指しゃぶりをするとも言われています。
確かにうちの子も眠いときには指しゃぶりをして、指をしゃぶったまま寝ますし、寝付く前に無理やり指を口から離すと起きてしまったりします。
指しゃぶりが精神の安定に作用しているのは確かなようです。
大人でも口さみしいときにガムを噛んだり飴を舐めたりしますが、そういうのに近い感覚なのかもしれませんね。
また、一昔前までは赤ちゃんが指しゃぶりをしていると親の愛情不足だとか母乳が足りていないとか言われたりしましたが、そんなことはないんですね。
指しゃぶりには原因があり、3歳ごろまででしたら悪影響もありません。
指しゃぶりはいつまで続くのか
では指しゃぶりはいつまで続けているのが正常な範囲なのでしょうか。
3歳ごろまでの指しゃぶりは生理的な欲求の名残りなので無理にやめさせる必要はありません。
5歳くらいになっても指しゃぶりがやめられないようだと悪影響が考えられます。
その悪影響とは、歯並びが悪くなるなどの可能性があるということです。
歯科医師によると、永久歯が生え始める5歳以降も指しゃぶりを続けていると、前歯が噛み合わなくなる、出っ歯になる、舌っ足らずな喋り方になるなどの弊害が考えられるそうです。
3歳以降になってくると吸う力も強くなってきますので指にタコができてしまう子供もたくさんいます。
目安としては3歳~4歳の間少しづつ子供に働きかけていって指しゃぶりをやめさせるようにできるといいですね。
逆に極端に指しゃぶりをしない赤ちゃんは受け口になりやすいと言っている小児科医もいるので、3歳までは気にせず子供に指しゃぶりをさせてあげた方がいいかもしれませんね。
指しゃぶりをやめさせる方法
指しゃぶりには寂しさを紛らわす精神的安定の役割もありますが、4歳以降も指しゃぶりをしている場合はストレスや寂しさではなく単純に癖としての指しゃぶり行動が残っている可能性の方が高いです。
「もう赤ちゃんじゃないから指しゃぶりはやめようね」と言い聞かすだけで指しゃぶりをやめさせることができればいいですが、なかなか言うことを聞いてくれず苦労するパパママも多いです。
ここでは先輩ママたちがチャレンジしてうまくいった指しゃぶりをやめさせることができた方法を紹介していきます。
キャラクターの絆創膏やシールを貼る
子どもたちが大好きなキャラクターが書いてある絆創膏を指しゃぶりをする指に貼るという方法です。
指しゃぶりをしたら「○○ちゃんの大好きなキティちゃんが痛がってるよ」などと声を掛けることで指しゃぶり防止に効果があります。
ウルトラマンの絆創膏を指に貼っておいて、指しゃぶりをするごとに怪獣のテープを指に貼っていき「ウルトラマンが怪獣に倒されちゃうよ、かわいそう」と声掛けすることで指しゃぶりを卒業させたアイデアママもいます。
このキャラクター絆創膏はかなり効果が高いみたいですよ。
苦いマニキュアを塗る
子供の爪に塗る苦い味がする無害なマネキュアがあります。
【正規輸入品】マヴァラ バイターストップN 10ml
大人が舐めても非常に苦く感じる程の苦味で、指しゃぶりをやめさせるのに効果を発揮します。
味覚が発達した4歳以降の使用を推奨されています。
これを塗ることでこれまで悩まされていた指しゃぶりを数日でやめさせることができたと喜ぶママもいます。
爪を保護してキレイに保つこともできます。
指しゃぶりをやめさせる絵本を読む
指しゃぶりをやめさせるために作られた絵本というものがあるんですね。
ゆびしゃぶりやめられるかな―指しゃぶりの本 (デンタル・コミュニケーション・ブックス)
価格は絵本としてはかなり高めなんですが、指しゃぶりをすぐにやめさせることができたというママの声もあります。
子供に対して指しゃぶりを続けているとこんなイヤなことがあるよと教える内容と、パパママに向けて指しゃぶりという癖について説明している内容の二部構成になっています。
お気に入りのアイテムを使う
子供が指しゃぶりをしてしまう一番のシチュエーションは入眠時ではないでしょうか。
睡眠に入るときの精神的な不安から指しゃぶりをしてしまう子供は多いです。
そんな子供のお気に入りのハンカチやぬいぐるみなどを入眠時に持たせたり抱かせたりして不安な気持ちを払拭させることで指しゃぶりをやめさせていきましょう。
はじめのうちはうまくいかないこともあるかと思いますが、根気よくパパママが続けていくことで指しゃぶりを卒業できた例もたくさんあります。
お気に入りのアイテムを抱かせながらパパママが子供の手を握ってあげることで指が口元に行くことを防止できますし、不安な気持ちを取り除くこともできます。
他のおもちゃや遊びで気を引く
これは起きていて指しゃぶりをしそうなときにおもちゃや遊びなどで子供の興味を指しゃぶりから他のものに移行させるというものです。
常にパパママが子供を見ていなければいけませんし、見ていないところで指しゃぶりをしてしまう可能性も否めませんが、簡単に始められる指しゃぶり卒業の第一歩としてやってみてもいいですね。
まとめ
今現在指しゃぶりをしていて、いつまで続くんだろうと不安になってしまうパパママも多くいますが、3、4歳くらいまでには自然と指しゃぶりをしなくなる子供が大半です。
あまり心配しすぎないで楽観的に構えることも大切だと思います。
5歳を越えて指しゃぶりをしているのでやめさせたいと思われているパパママは色んな方法を試してみて下さい。
どの方法でもそうですが、必ず効果があるというものはありません。
例えば大人でも衝撃的に苦いと感じるマニキュアを使っても、その苦味に慣れてしまって指しゃぶりを続けてしまう子供もいたりします。
どの方法が指しゃぶりをやめさせるのに効果的かはその子供によります。
個人的にはキャラクターの絆創膏作戦は手元にあるものを使えるので試してみる価値アリですね。
小学校高学年になってまで指しゃぶりをしている子供はいない訳ですからいつかは必ずやめられます。
気負いすぎないで気楽に構えて行きましょう。