乳児脂漏性湿疹の原因と正しいケア方法
2016/09/09
乳児脂漏性湿疹は生後数週間から1歳くらいまでの多くの赤ちゃんに現れる乳児湿疹の1つです。
正しいケア方法を学んで繰り返さないようにしましょう。
乳児脂漏性湿疹の症状は?
乳児脂漏性湿疹は首より下にできることはなく、眉毛や頭皮、ほっぺたやおでこなどにフケのようなカサカサが出来たり、黄色いかさぶたのようなものが出来たりします。
画像引用:http://ww6.et.tiki.ne.jp/~ksaitof/sebod.html
独特なイヤな臭いがします。
炎症を起こしてしまうとジュクジュクしてしまったり赤く腫れ上がったりしてしまうこともあります。
皮膚炎なので病気といえば病気なのですが、赤ちゃんが成長する過程で経験する一過性の湿疹と捉えて下さい。
乳児脂漏性湿疹の原因は?
乳児脂漏性湿疹の原因は赤ちゃんの肌から分泌される皮脂です。
新生児や乳幼児は新陳代謝が非常に活発で、皮脂を過剰に分泌してしまう傾向があります。
これはお母さんから受け継がれた女性ホルモンの影響でもあります。
皮脂は毛穴から分泌されるのですが、赤ちゃんの毛穴はまだ未熟なためその過剰な皮脂を詰まらせてしまいます。
詰まった皮脂と大量の汗によって皮膚に対する刺激となり、乳児脂漏性湿疹は引き起こされます。
生後3~4ヶ月くらいに特に皮脂の分泌が盛んになりますので、この頃に乳児脂漏性湿疹になる赤ちゃんが非常に多いです。
乳児脂漏性湿疹のケア方法は?
毛穴に詰まった皮脂が主な原因なので、皮膚を清潔に保つ事が一番のケア方法になります。
具体的には沐浴やお風呂の時に赤ちゃん用の石鹸で洗うことです。
赤ちゃんの肌は非常にデリケートなので、しっかりと皮脂を落とそうとしてゴシゴシ洗うのは厳禁です。
しっかりと泡立てた石鹸の泡で優しく肌を洗ってあげましょう。
スキナベーブなど、洗い流さなくても良い沐浴剤だけを使用して沐浴をしていたところ、乳児脂漏性湿疹になってしまったけど、石鹸で洗ってしっかりとゆすぐ沐浴方法に変えた所、数日で治ったという赤ちゃんもたくさんいます。
沐浴剤も便利で良いのですが、数日に一度くらいはきちんと石鹸で洗ってあげた方が良いみたいですね。
また、かさぶたのようなものが取れづらい場合は入浴30分くらい前にベビーオイルかワセリンを患部に塗っておいて湿らせておくのが有効です。
なければオリーブオイルでも代用可能です。
入浴時にふやけたかさぶたをやさしく洗って取るようにしましょう。
これも激しく洗ったり、無理やり剥がすようなことをしてしまうと逆効果になりますので、取れなければ無理に取ることはやめましょう。
そして入浴後の保湿も非常に重要です。
皮脂の分泌が原因なので乾かした方が良さそうと思ってしまうかもしれませんが、肌に水分を保ち外からの刺激を守る意味で保湿は必ず行って下さい。
あまりベタベタ塗らなくても薄く塗ればOKです。
頭皮がカサカサしている場合には髪の毛の上から保湿剤を塗って下さい。
石鹸で洗ってしっかりとゆすいで、お風呂あがりに保湿をする。これを繰り返すのが乳児脂漏性湿疹の基本的なケア方法になります。
適切なスキンケアをしていれば長くても4週間くらいで治ります。
もし長引く場合やひどくなってしまった場合は小児科を受診するようにしましょう。
まとめ
乳幼児脂漏性湿疹は非常に多くの赤ちゃんが罹る皮膚の炎症の一種です。
気付かずに放っておくと悪化してしまう可能性もありますので、毎日赤ちゃんの肌をチェックしてフケのようなものを発見したりしたらすぐに対処するようにしましょう。