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赤ちゃんの体重が増えない!月齢別の原因と対策

赤ちゃんの体重の増え方には個人差があるため、あまり気にしすぎるのもよくありませんが、やっぱり気になってしまうのが親心ってものですよね。
ここでは1歳までの赤ちゃんの体重が増えないときの原因と対策などを紹介していきます。

赤ちゃんの体重が増えない原因

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赤ちゃんは3ヶ月で生まれた体重の2倍に、1年で3倍になると言われています。

大人では考えられないようなスピードで成長する赤ちゃんを見て、人生で一番大きくなるこの時期に順調に体重が増えて欲しいと願うのはどんな親でも同じですよね。

気にしすぎるのもあまりよくありませんが、体重が増えない原因を知ることで改善できることがあるかもしれません。

母乳・ミルクの不足

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赤ちゃんの体重が増えない原因で一番多いのは母乳やミルクがうまく飲めておらず栄養不足になっているということです。

赤ちゃんが母乳を飲むのも、哺乳瓶を吸うのも誰に教わっている訳ではなく本能で始めて少しづつ覚えてうまくなっていきます。

赤ちゃんにはそれぞれ個性がありますから、うまく吸えない赤ちゃんも当然いるんですよね。

おっぱいや哺乳瓶をうまく吸えないことが原因で母乳が足らなくなっている場合もありますし、ママの母乳が十分に出ていない場合もあります。

授乳中のママのおっぱいは様々なトラブルを引き起こしやすいんです。

元々血液から作り出される母乳はママが食べたものに風味なども左右されます。

脂肪分や糖分を過剰に摂取した場合、乳腺が詰まって乳腺炎になってしまう可能性もあります。

食べ物に気をつけていても授乳間隔が空きすぎてしまって乳腺炎になってしまう場合もあります。

逆に赤ちゃんが乳首を吸う力が強すぎてママの乳首が切れてしまったりするトラブルもあり、全てが順調に授乳が進むということの方が珍しいのかもしれません。

赤ちゃん側とママ側の両方がうまくいかないとスムーズな授乳ができません。

哺乳瓶を使ってミルクをあげるのも適正な乳首のサイズ選びやミルクをあげるペースや間隔など赤ちゃんにとって何が正解なのかはパパママも学びながら実践していくしかありません。

また、赤ちゃんの月齢が上がってくると授乳中にあちらこちらに興味を示してしまって集中して飲んでくれない遊び飲みが始まります。

おなかは空いているけれど、遊びたい気持ちもあって授乳時間が長くても実際にはおっぱいをそんなに飲んでいないんですよね。

遊び飲みをやめさせるには授乳時間にできるだけ赤ちゃんが興味を示すような刺激の少ない環境にするということが大切です。

例えば赤ちゃんの視界に入るところにおもちゃを置かないとかテレビを消すとかですね。

そういった工夫をすることで赤ちゃんが授乳に集中してくれるかもしれません。

ちなみに母乳よりもミルクの方が赤ちゃんの体重が増加しやすいと言われています。

気温が低い

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気温が低いというのも赤ちゃんの体重が増えない原因の1つです。

赤ちゃんは大人よりも体温が高く暑がりなのですが、温度の低い部屋にいると自分の体温を保とうとしてエネルギーを消費します。

母乳やミルクを十分に飲んでいても消費されるエネルギーが多ければ体重は増えません。

赤ちゃんにとって快適な温度は夏場であれば25~28℃、冬場は20~23℃です。

外出時にも寒さを防げる服装で出かけたり、ブランケットなどの防寒具を持っていくといいですね。

運動量が多い

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寝返りやハイハイなどの動きを活発にする赤ちゃんはカロリーを消費しやすいので体重が増えにくい傾向にあります。

おねんね期の赤ちゃんでもよく手足をバタつかせる赤ちゃんはじっとしていることが多い赤ちゃんよりも当然カロリーを消費します。

体重が増えないからといって赤ちゃんに動かずにいてもらうのは無理なので、母乳やミルク、離乳食など摂取カロリーを増やす努力をしましょう。

身長が伸びている時期かも

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実は赤ちゃんは身長と体重が同時に増えるのではなく、交互に増えると言われています。

身長が伸びる時期⇒体重が増える時期⇒身長が伸びる時期、と繰り返して成長すると言われているんです。

なので体重が増えないと悩んでいるときはもしかしたら身長が伸びている時期なのかもしれません。

1日単位で体重を測って気にしすぎるのはあまりよくありません。

少なくとも1週間単位で体重を見るようにしましょう。

赤ちゃんが元気でおしっこの回数も多ければ心配ないことがほとんどですよ!

新生児期の赤ちゃんの体重が増えない

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新生児の赤ちゃんは生まれてから5日間くらいは体重が減るのが普通で、生理的体重減少と呼ばれます。

おっぱいやミルクを十分に飲んでいても外に排泄されるものが多いのが原因で起こる現象で、生後1週間~2週間で生まれたときの体重に戻ります。

その後は1日30gくらいを目安に体重が増えていきます。

生後2週間経ったのに体重が増えていかない場合は何らかの原因が考えられます。

ミルクや母乳をうまく飲むことができなかったり、室温が低すぎると体温維持のためにエネルギーを消費したりと体重が増えないさまざまな原因を最も受けやすい時期です。

ほとんどの時間を寝て過ごす赤ちゃんは授乳時間が来ても寝続ける場合もあります。そんな場合は赤ちゃんを起こして授乳することも必要なこともあります。

また、ママも初めての授乳で母乳がうまく出ていないということも考えられます。

この頃はおしっこが1日7回前後出ていて元気があれば体重が増加しなくてもあまり心配することはありませんので様子をみてみましょう。

心配であれば1ヶ月検診の際に相談してみましょう。

生後1ヶ月、2ヶ月、3ヶ月、4ヶ月の赤ちゃんの体重が増えない

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生後3ヶ月くらいまでは1日25~30gのペースで体重が増加していき、生まれてから1ヶ月でだいたい700~1000gくらい体重が増えます。生後3ヶ月になると生まれたときの2倍の体重にまでなります。

これらの数値はあくまで目安なので、この通りにならないといけないという訳ではありませんが、この頃に体重が増えない主な原因としては母乳やミルクの不足が考えられます。

ミルクの場合はどのくらいの量を飲んでいるのかは見てわかりますが、母乳の場合はそうはいきませんよね。

母乳を十分な量飲んでいるのかどうかの確認のためには赤ちゃんのおしっこの回数を見て下さい。

生後3ヶ月頃であればおしっこは1日5、6回ですので、この回数よりも少ないようであれば母乳が足りていない可能性があります。母乳の出が悪いこともありますよね。

母乳は赤ちゃんに吸われることでより生成されるという特徴があるので根気よく赤ちゃんに吸わせることも大事です。また母乳だけに拘る必要もありません。

絶対に完全母乳がいい!という考えの方もいますが、ミルクを足すことで赤ちゃんに十分な栄養が行き渡って体重が増加することもあります。

生後5ヶ月、6ヶ月の赤ちゃんの体重が増えない

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生後5ヶ月になると多くの赤ちゃんが離乳食を始めます。この頃に体重が増えない場合は離乳食が関係しているかもしれません。

離乳食だけでは栄養が不足してきますので、その分の栄養を補うフォローアップミルクというものがあります。体重が増えない場合はフォローアップミルクをあげてみることを検討してみてもいいですね。

生後7ヶ月、8ヶ月、9ヶ月の赤ちゃんの体重が増えない

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1人でおすわりができ始める7ヶ月以降の赤ちゃんはだんだん体が引き締まってきます。

ハイハイやつかまり立ち、つたい歩きもできるようになり消費カロリーも増えていきます。

この頃の赤ちゃんは1日10~20gほどしか体重が増えないのが普通で、ひと月で300g体重が増えていれば問題ありません。

離乳食が3回食になる赤ちゃんも多いですが、赤ちゃんが離乳食を嫌がったりして栄養不足が心配される場合はフォローアップミルクなどで栄養を補うようにしてください。

生後10ヶ月、11ヶ月、1歳近くの赤ちゃんの体重が増えない

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この頃の赤ちゃんは1日あたり6~10g程度しか体重は増えません。

運動の発達が早く、運動量が極端に多い赤ちゃんの場合は体重が増えづらいことがあります。

栄養がしっかりと取れていても消費カロリーが多いために起きてしまう現象で、この場合は2、3歳になると体重が少しづつ追い付いてくることが多いです。

また、母乳をいつまでもあげ続けることで離乳食がなかなか進まずに体重が増えないということもよくあるようです。

1週間に食べた離乳食のメニューを全てメモしておいて地域の保健センターなどにいる栄養士に相談してみるというのも良いですね。

発育曲線について

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発育曲線とは厚生労働省が10年ごとに全国の乳幼児を無作為に抽出して集計を行って平均身長と平均体重を出しているものを元にグラフ化したものです。

平成28年10月現在で最新のデータは平成22年のものとなっています。

成長曲線はパーセンタイルという統計方法によって作られていて、100人を小さい方から順番に数えていって50番目が中央値で3番目から97番目までを記載するという方法です。

女の子の発育曲線と月齢別身長と体重の目安

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画像引用:http://happy-baby.chu.jp/

月齢 身長(cm) 体重(g)
0ヶ月 44.0~52.0 2130~3670
1ヶ月 50.0~58.4 3390~5540
2ヶ月 53.3~61.7 4190~6670
3ヶ月 56.0~64.5 4840~7530
4ヶ月 58.2~66.8 5350~8180
5ヶ月 60.1~68.7 5740~8670
6ヶ月 61.7~70.4 6060~9050
7ヶ月 63.1~71.9 6320~9370
8ヶ月 64.4~73.2 6530~9630
9ヶ月 65.5~74.5 6710~9850
10ヶ月 67.4~75.6 6860~10060
11ヶ月 67.4~76.7 7020~10270
12ヶ月 68.3~77.8 7160~10480

男の子の発育曲線と月齢別身長と体重の目安

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画像引用:http://happy-baby.chu.jp/

月齢 身長(cm) 体重(g)
0ヶ月 44.0~52.6 2100~3760
1ヶ月 50.9~59.6 3530~5960
2ヶ月 54.5~63.2 4410~7180
3ヶ月 57.5~66.1 5120~8070
4ヶ月 59.9~68.5 5670~8720
5ヶ月 61.9~70.4 6100~9200
6ヶ月 63.6~72.1 6440~9570
7ヶ月 65.0~73.6 6730~9870
8ヶ月 66.3~75.0 6960~10140
9ヶ月 67.4~76.2 7160~10370
10ヶ月 68.4~77.4 7340~10590
11ヶ月 69.4~78.5 7510~10820
12ヶ月 70.3~79.6 7680~11040

これらの数値はあくまでも目安となりますのでグラフから外れてしまったらか即小児科を受診しなければいけないという訳ではありません。赤ちゃんの成長には個人差があり、1回の計測だけで判断するのではなく成長の推移を見ることが重要です。

グラフのラインの上下ギリギリで推移していた赤ちゃんは計測のタイミングでグラフから外れてしまうことはよくあります。一喜一憂しなくて大丈夫ですよ!

心配される赤ちゃんの病気

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基本的にはミルクや母乳をよく飲んだり食事もしっかりと取れていて元気でうんちやおしっこもしっかりと出ている場合は問題ない場合がほとんとですが、心配される代表的な病気を紹介します。

肥厚性幽門狭窄症

筋肥厚性幽門狭窄症とも呼ばれるこの病気は胃の出口にある幽門筋が大きくなってしまって飲んだものが十二指腸まで運ばれなくなるものです。

胃が母乳やミルクでいっぱいになると噴水のように大量に吐いてしまいます。

生後2週間から3ヶ月くらいまでの赤ちゃんに見られる病気で、手術での治療が世界中で行われています。

クレチン症(先天性甲状腺機能低下症)

先天性甲状腺機能低下症とも呼ばれるこの病気は甲状腺で甲状腺ホルモンを作る働きが弱くなっているものです。大人もかかる病気ですが、生まれつき甲状腺がなかったり小さかったりしてかかってしまう赤ちゃんもいます。

出生時は正常体重で生まれてきますが、次第に成長や発達が遅れてきます。

母乳の飲みが悪い、鳴き声がかすれていて弱いなどの症状や、クレチン顔貌と呼ばれる鼻が低くいつも口をあけていて大きな下を出しているなどの特徴があります。

マススクリーニング検査によって発見されることが多く、薬剤投与で治療をすることになります。

早期発見と早期治療がその後の成長・発達に大きく影響し、生後12ヶ月以降での治療では知能障害を残してしまう病気です。

ヒルシュスプルング病

腸の神経細胞が生まれつきないために重い便秘症や腸閉塞を引き起こしてしまう先天性の病気です。

おなかが膨れ上がる、嘔吐をする、ミルクを飲みたがらないなどの症状があり、放置すると様々な合併症を引き起こす危険のある怖い病気です。

治療には手術を行いますが、術後には排便の訓練など長期に渡って外来での経過観察が必要となります。

その他の病気

他にもホルモンなどの内分泌の異常や腎臓の病気、染色体異常など疑われる病気はいくつかありますので心配な方は小児科の診断を受けるようにしましょう。

まとめ

赤ちゃんの体重が思うように増えないと心配になってしまいますよね。

発達曲線から外れてしまうとなおさらです。

しかし赤ちゃんの成長や発達は個人差が非常に大きいものですし、他の赤ちゃんの比べて一喜一憂する必要はないんです。

一時的に体重が増えないことはよくあることですし、問題があったとしても重大な病気などでなければ比較的簡単に改善できるものですよ。

あまり気にしすぎないで心に余裕を持って暖かく見守っていくことも必要ではないでしょうか。

-成長・発達

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