お食い初めはいつやるの?やり方を徹底解説!
2016/09/09
お食い初めは赤ちゃんの生後100日が経過した時点で行うお祝いと祈願の儀式です。
お食い初めの献立ややり方、どんな食器を使ったらいいかなど徹底的に解説していきます。
目次
お食い初めの意味は
赤ちゃんの乳歯が生え始めるとされている生後100日頃に一生食物に困らないようにと願いを込めて行う食事のマネの儀式です。
この時期の赤ちゃんは生後3ヶ月なので、当然おっぱいやミルクのみで栄養を採っている時期です。
なので実際に食べさせるわけではなく、あくまでも食べるマネをさせます。
実はお食い初めの歴史は深く、平安時代から行われている儀式なんですよ!
初めて魚を食べさせるので「真魚始め(まなはじめ)」や「食べ始め」とも呼ばれます。
また、初めて箸を使うということで「箸揃え」や「箸始め」と呼ぶこともあります。
さらに生後100日頃に行う儀式のため、地域によっては「百日の祝い(ももかのいわい)」や「歯がため」と呼ぶ場合もあります。
お食い初めはいつ行う?日数の数え方は?
基本的には生後100日頃に行います。
ぴったり生後100日でなくても大丈夫です。
また、生後110日や120日に行っても良いとされています。
地域によって違う場合もあるので、事前におじいちゃんおばあちゃんに確認をしてみると良いですね。
生後100日ぴったりに行いたいという場合は日数を数え方に注意してください。
母子手帳に書かれていたり病院で赤ちゃんの日数を数える場合は一般的な数え方として生まれた日を生後0日目として数えます。
しかし、お食い初めやお七夜、お宮参りなどの日本古来の伝統的な行事の場合、生まれた日を1日目として数えます。
なので生後100日目にお食い初めをする場合は生まれた日を1日目として数えて下さい。
とは言っても、100日まで正確に数えるのは大変ですよね。
このサイトを使えば生年月日を入力するだけで正確な100日目を表示してくれますので、やってみてください。
お食い初めに使う食器
お食い初めを行うには当然食事を入れる器が必要になります。
正式には
- 柳の白木の祝い箸
- 漆塗りの高足のお膳
- 朱塗りのお椀
を用意します。
お膳とお椀に関しては赤ちゃんの性別によって色が違います。
- 男の子:お膳もお椀も内側、外側ともに朱色(上の写真のようなものですね)
- 女の子:お膳もお椀も外側が黒色で内側が朱色
伝統的には赤ちゃんの母親の実家から贈るというしきたりになっていますが、非常に高価なものですし、お食い初めの時しかほとんど使わないということで最近はリーズナブルに済ませる家族が増えてきています。
食器をレンタルする
お食い初めの食器はきちんとしたものを揃えると数万円から十数万円もします。
そこでおすすめなのが食器のレンタルです。
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あまり出番のない赤ちゃん用品はレンタルを賢く使うというのも1つの知恵ですね。
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食器の素材や色にこだわらずに安い食器を購入してお食い初めに使用するということも考えられます。
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ただ、どうせ買うならこれから長く使えるベビー食器を買うことを選ぶ家族も非常に多いです。
近い将来にいずれ使う離乳食用の食器であれば有効活用できますね。
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離乳食に使える食器セットのおすすめはこちらの記事をどうぞ!
離乳食におすすめの食器セット!厳選10選!
お食い初めの献立・メニュー
お食い初めのメニューは和食の基本となる一汁三菜の祝い膳です。
地域によって異なる場合もありますが、基本的な献立は以下の通りです。
魚
鯛が一般的。尾頭付きで大皿に乗せます。
30cm近い鯛を自宅の魚焼きグリルで焼くのは一苦労です。
スーパーの鮮魚コーナーでは魚を焼いてくれるサービスをしているところもあります。
事前に問い合わせておいて、前日までにお願いしておくと非常に楽ですよ。
煮物
里芋、人参、タケノコ、椎茸、レンコン、季節の野菜などを使った煮物です。
レンコンには先を見通す力がつくように、里芋には子沢山に恵まれるように、タケノコには真っ直ぐとすくすくと育つように、とそれぞれ願いが込められています。
お吸い物
伝統的には蛤(はまぐり)のお吸い物を用意します。
蛤には良い伴侶に巡り会えるように、という願いが込められていますが、最近では他の具材を使ったお吸い物で代用されたりもしています。
香物
季節の野菜などを使った酢の物や香物をつぼ椀に用意します。
お正月におせちに入っている紅白なますもおめでたい意味がありますので用意する過程も多いです。
タコの酢の物も多幸という意味で縁起物とされていますので使われることもあります。
赤飯
お祝いごとですし、一般的には赤飯を用意します。
白いご飯や栗ご飯などでも代用可能です。
梅干
歯固めの石も一緒にお膳の上に配置します。
高杯に石を入れるのですが、しわがいっぱいになるまで長生きできるようにとの願いを込めて梅干しを一緒に置く地域もあります。
※歯固め石については後述します。
鯛の尾頭付き以外のメニューは比較的簡単に自宅で作ることが出来ますね。
自分で作るか、セットを購入するか
それでも日々の子育てに追われているママにとってはこれだけのものを準備するのは一苦労です。
そんな時に非常に便利なのが、お食い初めの配送サービスです。
お食い初めに必要なメニューが出来上がった状態で配送してくれる素晴らしいサービスがあるんです。
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しかもお食い初めに必要な食器も全て貸してくれます。
料理も器も全てお任せ出来るお手軽お食い初めが出来ますね!
お食い初めで使う歯固め石について
お食い初めでは石のように硬いものを噛める丈夫な歯が育つようにと、歯固め石というものを用意します。
本来は近所の神社からもらってきたものを使うとされています。
お宮参りを近所で神社で行った場合、祝箸と一緒に貰える場合もあります。(ウチはそうでした)
時間的な余裕があれば近所の神社に行って歯固め用の石をお借りするのが一番ですね。
お食い初めが終わったら貰った神社の境内に石を返すようにしましょう。
わざわざ神社まで行って石をもらってくるのが手間だと感じる場合には、河原で拾ってきた石を使っても良いです。
また、最近ではベビー用品店やネット通販で数百円で購入することも出来ます。
準備した石は予め熱湯消毒をして乾かしておくようにしましょう。
拾ってきた場合は使用後は元の場所に返しておきましょうね。
お食い初めのやり方
さて、準備が整ったらいよいよお食い初め本番です。
お食い初めには正しいやり方がありますので、しっかりと覚えておきましょう。
まず赤ちゃんに食べさせるマネをさせるのは養い親になります。
養い親というのはお食い初めのお祝いに呼んだ親戚や祖父母の中で長寿の人のことを言います。
長寿の人から食べさせるマネをすることで、赤ちゃんも長生きになるようにとの願いが込められています。
赤ちゃんが女の子であれば女性の長寿者が、男の子であれば男性の長寿者が食べさせるマネをさせます。
誰を招待すればいいの?
基本的にはパパママの両親を招待します。
都合が合わない場合や場所の問題もありますので、その辺りは柔軟に考えて構いません。
最近では夫婦2人と赤ちゃんの3人でお食い初めを行う家族もたくさんいます。
祖父母に来てもらった場合は長寿者にお食い初めの食べさせ役をお願いするといいですね。
お食い初めの順番
養い親の膝の上に赤ちゃんを乗せたらお食い初めの始まりです。
祝い箸に用意したご飯をとって赤ちゃんの口元に持って行って食べさせるマネをします。
- ご飯
- お吸い物
- ご飯
- 魚
- ご飯
- お吸い物
この1から6までの一連の流れを3回繰り返したら最後に歯固めの儀式を行います。
歯固め石に祝い箸の先をチョンチョンと何回か当てたら、今度は石に当てた祝い箸の先を軽く赤ちゃんの歯茎に当てます。
丈夫な歯が生えてきますように、とみんなでお願いをしてくださいね。
赤ちゃんの口の中はデリケートなので、軽く当てて下さい。
また、直接歯固め石を歯茎に当てることはケガや誤飲の原因になりますので絶対にしないで下さい。
その後はみんなでお祝い膳を食べます。
お食い初めの時の服装
正式にはお食い初めの日には色直し式を行います。
色直し式とは生まれてからずっと白い服を着ていた赤ちゃんに初めて色付きの服を着せるという習わしです。
地域によっては祖父母から色直し式用の小袖が贈られてくるところもあるそうです。
赤ちゃんの色直し式を行う場合は両親や祖父母もそれ相応の服装をするようにしましょう。
せっかくの記念ということもあるので家族揃って正装で記念写真など撮ってもいいですよね。
お祝いとお返しについて
祖父母はお食い初めの儀式にお呼ばれする立場ですが、招待された場合はお祝いや贈り物を用意するといいですね。
贈り物の場合は食の儀式にちなんだ赤ちゃん用の食器などが喜ばれます。
現金を包む場合は金額としては5000円から1万円を目安にしてください。
紅白の蝶結びの糸引きに、表書きは「御初御膳祝」や「祝御食初」などと書くのが一般的です。
お祝いを頂いた場合、お返しはしてもしなくても構いません。
お祝いを頂いたからにはやっぱりお返しをしたい!という方はお食事に誘って赤ちゃんと一緒の時間を提供してあげるのも非常に喜ばれるのではないでしょうか。
まとめ
ここではお食い初めの基本となる正式なやり方を解説してきました。
しかし、ここまできっちりとやらずに各家庭の都合に合わせて柔軟に変えていってもOKです。
生後100日ぴったりにやらなくてもいいですし、メニューも省略したりアレンジしてみてもいいですね。
外食で済ませてしまう家族もいます。
最近ではオリジナリティー溢れるお食い初めをたくさんのパパさんママさんが行っています。
赤ちゃんと一緒に記念になるような楽しいお食い初めが出来るのが一番ですね。