【最初の1ヶ月】離乳食初期の進め方やレシピ・メニューを徹底解説!
2016/11/02
赤ちゃんが初めて母乳やミルク以外のものを口にする離乳食は初めて始めるパパママにとっても非常に新鮮であり緊張するものでもありますよね。いつから何をどのくらいの量食べさせればいいのか、メニューやレシピなどわからないことだらけです。ここでは最初の離乳食を開始する最初の1ヶ月間を徹底的に解説していきます。
目次
離乳食を始める時期
一般的には離乳食は生後5、6ヶ月くらいから始めるとよいとされています。始める目安としてはしっかりと首が座っていることです。これはパパママの膝の上などに座らせた状態で食べさせるためです。この頃はまだ腰が座っていない赤ちゃんがほとんどですので、パパママがしっかりとおすわりをサポートしてあげましょう。
また、パパママが食事をしているのを見て赤ちゃんがよだれを出したり口をモグモグしたりと食事に興味を持ち始める時期になってから始めるのが良いとされています。
厚生労働省のアンケートでは生後6ヶ月から離乳食を開始するファミリーが最も多いという結果が出ています。
離乳食2ヶ月目の進め方やメニュー・レシピはこちらをどうぞ!
離乳食を与えるタイミングと回数
離乳食を始めて最初の1ヶ月は1日1回だけ離乳食を与えます。初めての食事ですし食材によってはアレルギーが出る可能性もありますのでできるだけ小児科医などが開いている午前中に与えるようにしましょう。毎日決まった時間に離乳食を食べさせることによって生活のリズムを作ることもできます。
毎日1回午前中に与えて、食べさせた後は普通に授乳しましょう。まだ離乳食だけではおなかがいっぱいになりませんので今は食べることに慣れさせる意味あいが強いんですね。離乳食以外は今まで通りにおっぱいやミルクを与えます。これらは赤ちゃんが欲しがるだけあげて構いません。
離乳食開始から2、3ヶ月目で2回食、4、5ヶ月目で3回食となるように移行できるといいですね。
離乳食の最初の一歩は10倍粥
離乳食を開始することを決めたらまずはレシピを考えなくてはいけませんね。レシピと言っても最初はお米から作るお粥です。最初は10倍粥という水分の多いお粥を作って赤ちゃんに食べてもらいます。赤ちゃんはお米の優しい甘みが大好きですよ。
10倍粥の作り方
10倍粥はお米1に対して水10の分量から作るお粥のことで、普通のお粥よりもサラサラしていてまだ固形物を食べることに慣れていない赤ちゃんにとって最初の食事として飲み込みやすいように作ります。いくつか作り方があるので紹介しますね。多めに作って小分けにして冷凍保存しておくと便利ですよ。冷凍したお粥は1週間以内に使い切るようにしましょう。
炊飯器で作る
通常、お米を炊くときに使う炊飯器を使ってお粥を作ることができます。お米を小さじ1に対して水小さじ10を入れて炊飯ボタンをポチッと押すだけで完了です。炊飯器にお粥モードという機能がある場合はそちらを使いましょう。
小さじ1のお米だけ作ると非常に少ないので、大さじ1くらいの量を作ってみましょう。お米が大さじ1の場合のお水は10倍なので大さじ10(150cc)になります。お米が大さじ2であればお水は大さじ20(300cc)になりますね。
大人が食べる分のお米を炊くときに一緒に赤ちゃん用のお粥を作ることもできます。
ガラス瓶や湯呑みにお米1に対して水10を入れて、炊飯器でお米を炊くときに釜の真ん中にそのガラス瓶や湯呑みを置いて炊飯するだけです。釜には通常通り普通のお米が炊けて、湯呑みやガラス瓶の中には10倍粥ができます。湯呑みやガラス瓶ではなく目盛りが付いたおかゆクッカーという商品もありますよ。
これは私が親から貰ったものですが、実際に使ってみたところ非常に簡単に10倍粥を作ることができました。
同じような商品はネットでたくさん売られていますのでレビューなどをよく読んで試してみてもいいかもしれませんね。
レック Dream Collection ガラスのおかゆカップ
鍋で作る
鍋を使って10倍粥を作ることもできます。お米から作ることもできますし、炊いたご飯からも作ることができます。
お米から作る
お米1に対して水10を用意します。お米大さじ1であればお水は大さじ10(150cc)ですね。
- お米は良く洗い、ザルなどに上げて水気を切っておきます。
- 洗ったお米を分量の水に入れて20分ほど放置してさらします。
- お鍋に水と一緒に入れて火を掛けて強火にして、沸騰したら弱火にしてフタをして30分。フタはちょっとずらして蒸気が逃げるようにしてあげましょう。
- 火を止めてフタをして10分間蒸らす。
これで10倍粥ができます。注意点としては少量だと水分が飛びやすいので時々鍋の中を見て水が飛びすぎているようでしたら水を足しましょう。お米大さじ3、水450ccくらいだと作りやすいですが、離乳食開始数週間の初期うちはちょっと多すぎるかもしれません。要はお米と水が1:10になれば大丈夫ですので、赤ちゃんの食べ具合を見て調整してみて下さい。
炊いたご飯から作る
炊いたお米から10倍粥を作ることもできます。パパママが食事をするために炊いた残りのご飯を使えるので便利ですね。
炊いたご飯1/2カップ(80グラム)と水400ccを使います。
- 鍋に炊いたご飯と水を入れて弱火にして軽く混ぜます。
- フタをして20分煮ます。
- 火を止めて10分間蒸らします。
これで完成なのでお米から作るよりも手間も時間もかかりませんのでおすすめです。
電子レンジを使って作る
電子レンジ対応の容器を使って簡単に作ることもできます。ここでは炊いたご飯を使った例を紹介します。分量はご飯が小さじ1(3グラム)であれば水は大さじ2(30cc)、ご飯が50グラムであれば水は200ccです。
- 耐熱容器にご飯と水を一緒に入れてほぐします。
- フタをせずに電子レンジ(500W)で加熱します。ご飯の量が小さじ1であれば1分、50グラムであれば10分間チンします。
- 電子レンジから取り出してフタをして5分ほど蒸らしたらできあがりです。
炊いたご飯があればほとんど放置して10倍粥ができるので一番楽です。少量からできるのも嬉しいですね。
お粥をさらに食べやすくする
どの作り方で作ったとしても10倍粥はできあがった後、赤ちゃんにとって食べやすい形状にしてあげる必要があります。まだお米の粒が残っている状態では消化器官が未熟な赤ちゃんには負担が大きいんですよね。
すりつぶす
すり鉢を使って米粒の形がなくなるまですりつぶします。すり鉢は100均などにも売っています。
私はこのすり鉢とすりこぎ棒セットをセリアで100円で買いました。今は良いですけどちょっと小さい気もします。
今後離乳食を進めていくにあたって、野菜など他の食材もすりつぶす機会がたくさんありますので使いやすいものを1つ持っておくと便利ですよ。
裏ごしする
お米の粒がわからないくらいまで10倍粥をすりつぶせたら、最初のうちはさらに裏ごしをして滑らかにしてあげましょう。こうすることで離乳食に慣れていない赤ちゃんもスムーズに10倍粥を食べることができます。
我が家では離乳食用の食器セットに付いてきた裏ごし器がありましたのでそれを使っています。
プラスチック製のスプーンの背を使って裏ごししてます。非常に滑らかになりますのでいい感じです。
お粥を小分けにして保存する
お粥を毎日作っているのでは非常に手間がかかりますので、1週間分を一度に作って小分けにして冷凍保存しておくと良いですね。
冷凍保存には製氷機などがあると便利ですよ。
こちらはセリアで購入した離乳食の小分け冷凍用トレイです。フタも付いているので衛生面も安心ですね。
リッチェルから専用品も販売されています。使い勝手は非常に良いですし容量も選ぶことができますのでこちらを購入しても良いですね。
リッチェル Richell 調理用品 わけわけフリージング ブロックトレー25 1ブロック容量25ml 8ブロック 2枚入り
小分けにして冷凍したらトレイから外してジップロックなどのジップ付きの保冷バッグに入れて冷凍庫に入れておくと使うときに取り出しやすくていいですね。
こちらのジップロックもセリアで売っていました。Mサイズが7枚入りで100円です。お粥の他にも今後野菜などをペースト状にしたりもしますので、活躍が見込まれる離乳食グッズの1つです。
適宜水を足す
冷凍した10倍粥は電子レンジで解凍して人肌くらいに冷ませてから食べさせるのですが、電子レンジで解凍するとどうしても水分が飛んでしまいます。なので電子レンジで解凍した後にスプーンですくってみて固さを確認するようにしてください。ちょっとドロドロ感が強いと思ったときは水を足してかき混ぜましょう。電子レンジで熱くなった10倍粥を冷ます意味もあり、時短になりますね。
10倍粥の基本的な固さはヨーグルトくらいと言われていますが、離乳食開始初期はもう少し水を足してサラサラ気味にしても良いと思います。
離乳食のレシピと量
離乳食は毎日続けていって少しづつ量と食べられる食材の種類を増やして行きます。具体的に何をどのくらい食べさせて良いのかわからないパパママも多いと思いますのでモデルスケジュールを紹介しますね。
まずは1週間かけて10倍粥を大さじ1まで食べられるようにします。
1日目:10倍粥小さじ1
2日目:10倍粥小さじ1
3日目:10倍粥小さじ2
4日目:10倍粥小さじ2
5日目:10倍粥大さじ1(小さじ3)
6日目:10倍粥大さじ1(小さじ3)
7日目:10倍粥大さじ1(小さじ3)
1週間かけて大さじ1の10倍粥が食べられるようになったら野菜にチャレンジしてみましょう!おすすめの野菜はかぼちゃ、人参、じゃがいも、ほうれん草などです。初めての野菜はアレルギーの可能性も考慮して必ず小さじ1から初めて徐々に量を増やしていくようにしましょう。
野菜は煮たものを裏ごしして食べやすいようにペースト状にしてあげましょう。
8日目:10倍粥大さじ1(小さじ3)+人参ペースト小さじ1
9日目:10倍粥大さじ1(小さじ3)+人参ペースト小さじ1
10日目:10倍粥大さじ1(小さじ3)+人参ペースト小さじ2
11日目:10倍粥小さじ4+かぼちゃペースト小さじ1
12日目:10倍粥小さじ4+かぼちゃペースト小さじ2
13日目:10倍粥小さじ5+ほうれん草ペースト小さじ1
14日目:10倍粥小さじ5+ほうれん草ペースト小さじ2
離乳食開始から2週間経てば赤ちゃんもだいぶ慣れてきたと思います。少しづつ量と食べられる野菜の種類を増やして行きましょう。10倍粥に野菜ペーストを足した野菜粥も食べさせてみましょう。また、アレルギー反応が出たときに判別しやすいように初めて食べる食材は1日1種類にしましょう。
15日目:かぼちゃ粥大さじ2(小さじ6)+さつまいもペースト小さじ1
16日目:かぼちゃ粥大さじ2(小さじ6)+さつまいもペースト小さじ2
17日目:人参粥大さじ2(小さじ6)+じゃがいもペースト小さじ1
18日目:人参粥大さじ2(小さじ6)+じゃがいもペースト小さじ2
19日目:ほうれん草粥大さじ2(小さじ6)+キャベツ小さじ1
20日目:ほうれん草粥小さじ7+キャベツ小さじ2
21日目:ほうれん草粥小さじ7+キャベツ小さじ2
食べられる野菜の種類がだんだん増えてきたら次は果物にチャレンジしてみましょう!リンゴのすりつぶしたものなどは甘くて赤ちゃん好みの味ですよ。野菜スープや豆腐、白身魚なども少しづつ試してみて下さい。
22日目:10倍粥小さじ8+タイ小さじ1+人参スープ小さじ1
23日目:10倍粥小さじ8+タイ小さじ2+豆腐小さじ1
24日目:キャベツ粥大さじ3(小さじ9)+玉ねぎ小さじ1+豆腐小さじ2
25日目:キャベツ粥大さじ3(小さじ9)+玉ねぎ小さじ2+りんご小さじ1
26日目:じゃがいも粥大さじ3(小さじ9)+りんご小さじ2+ブロッコリー小さじ1
27日目:じゃがいも粥小さじ10+りんご大さじ1(こさじ3)+ブロッコリー小さじ2
28日目:ヒラメ粥小さじ10+玉ねぎ小さじ2+ほうれん草大さじ1(小さじ3)
1ヶ月が終わる頃には全ての食材を合わせて大さじ4(小さじ12)~大さじ6(小さじ18)くらいを目安にしてください。ただし、進め方や量は個人差があるのであくまでも赤ちゃんのペースに合わせてあげてくださいね。ゆっくりでも全然問題ありませんよ。
離乳食を進めるために
離乳食をスムーズに進めるためにはまずはパパママが楽しそうに食事をしている姿を赤ちゃんに見せてあげることが非常に重要です。食事は楽しいもの、食べ物はおいしいものということを赤ちゃんに教えてあげましょう。
また、苦手っぽい食材が見つかったときなどはお粥に混ぜて食べやすくしてあげたり、スープにして飲みやすくしてあげたり工夫してみましょう。離乳食は一歩進んでまた戻っての繰り返しです。昨日は良く食べてくれたけど今日はあまり食べてくれなかったなど日々変わっていきますので、あまり神経質になりすぎないことも大切です。
実際にやりはじめてわかりますが、1食ずつ作るのは本当に大変です。冷凍保存をうまく使ってなるべくまとめて作るようにしましょう。普段作っている大人の食事から取り分けて作れるメニューもたくさんありますよ。
まとめ
離乳食で最も気をつけなければいけないのはアレルギーですよね。初めての食材を食べさせるときは必ず小さじ1から与えるようにしてくださいね。アレルギーっぽい症状が出たら小児科を受診するようにしましょう。
離乳食を開始してから1ヶ月経ったタイミングで2回食にしたという先輩ママも多いです。赤ちゃんの食べっぷりを見て2回食にしてみてもいいですね。